The society for promoting the international exchange of music loving children.


音楽を愛する世界のスズキの子どもたちの交流を促進して27年

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紺碧の地中海に広がるスズキの音

南仏を訪ねて〜第21回すみれの会 欧州演奏旅行(2003年8月14日〜26日)

念願の南仏へ

 スズキの外郭団体としての「すみれの会(世界の子どもたちの交流を促進する会)の活動も16年目。今年(2003年)は第21回ヨーロッパ演奏旅行として、念願の南仏を訪問することに決定。8月14日から12日間パリ、エクサンプロバンス、ニース、モナコ、そしてナポレオン生誕の地コルシカ島の欲張り旅行となりました。
 12月(2002年)に入り、全国より参加者が集まり、今年は低年齢の生徒が大半を占めました。7月の時点で、欧州では40度を越える熱波で老人が15,000人亡くなったという報告があり、小さな生徒の健康を考えて予定を変更し、パリ公演をやめ、エクサンプロバンスのソヴュール大聖堂公演と、コルシカ島でのアジャクシオ大聖堂公演の2回に変更しました。昨年のチェコ・ドイツ公演では大洪水に見舞われ、公演後直ちにプラハを脱出、今年は百年来の熱波、ヨーロッパはどうしたことかと心配でした。
 前日、成田のホテルでしっかり練習した我々40名(父兄・指導者含む)は元気に出発。その日の夕刻パリ到着、翌16日はパリ市内観光。凱旋門、ノートルダム寺院、エッフェル塔。頂上まで登ると意気込んで行ったものの二時間待ちの模様で諦め、その後ルーブル美術館でミロのビーナスなどを鑑賞。シャンゼリゼ通りで二時間の自由散策。翌日は憧れのベルサイユ宮殿へと休養を兼ねた観光三味の3日でした。
 17日、列車TGVでアビニオンヘ。到着してびっくり、ひどい猛暑で直ちに冷房の効いた専用バスでエクサンプロバンスに移動。

プロヴァンスにて

2003-1.jpgソヴュール大聖堂公演 18日、いよいよプロバンスでのソヴュール大聖堂公演の日です。入ったとたん、息をのみました。日本の教会の五倍はあるステンドグラスとロウソクの炎の美しい聖堂で、ノートルダム寺院も素晴らしかったけれど、それにも負けない歴史と厳粛さを持った大聖堂でした。
 会場練習も十分に、いよいよ18時開演です。心配はバカンス中と、この猛暑。お客様が心配でしたが、教会の応援と、街で生徒たちが懸命に配ったチラシの効果か8割の入りでした。皆、素敵な舞台での演奏に涙の出るほどの名演奏で、一曲ごとに足踏みとそれに合わせた拍手で、教会は凄い騒ぎとなりました。子どもたちも経験したことのない歓迎に、対応のしようのない顔でアンコール。ついに弾く曲がなくなり、ただお辞儀するのみとなりました。日本の選別なき普通の子どもたちの一生懸命の演奏が、皆さんの心と一体となった瞬間でした。

コルシカ島へ

 19日、マルセイユからナポレオン誕生の地コルシカ島へ飛行機で。ホテル前には紺碧の地中海が目の前に広がり、島めぐりとナポレオン生家見学は、何か百年前に戻った感がしました。
2003-2.jpgアジャクシオ大聖堂での公演 20日は皇帝が洗礼を受けた歴史ある教会、アジャクシオ大聖堂での公演です。生徒たちも2度目ということもあり、大分落ち着いた演奏でした。また拍手が止まず、独奏などは3回もステージに呼び戻される始末。鳴り止まない拍手に、ついに最後は神父様に全員でご挨拶することで、終了の気持を伝えました。私たちの胸が熱くなり、ご父兄も涙ぐんでいる方も見受けられ、こんな幸せな気持にさせてくれた生徒たちに心から感謝しております。
 2回の公演を終わり、美しい庭園での夕食で生徒一人ずつ感想を述べる場が持てました。6歳7歳の生徒が「コンサートが一番楽しかった」と言ってくれたことは本当に嬉しく、ビアノの生徒が「斉奏で一杯弾けるなんて羨ましい。もっと出たい」と言って先生を困らせていました。みな素晴らしい生徒に変わりました。
 21日、ニースに移動、空港で驚いたのは何とプロペラ機でした。生まれて初めてのこと、びくびくものでしたが低空での飛行は何と素晴らしい地中海展望でした。22日はニース、カンヌと存分に観光。有名スターの別荘、グレース王妃の話、テレビで見たあの風景にいま自分がいることの感動で、世界一の避暑地に圧倒されました。23日に地中海に沿って走る国際列車でイタリア・ミラノヘ。たくさんのイタリア土産と一緒に24日パリ経由、25日成田に無事帰国しました。
 何と言っても子どもたちがヴァイオリンだけでなく、すべてに積極的になり、勉強も将来への夢も膨らむようです。これからも、やる気のない生徒、自分は下手だと思っている生徒をガンバレと連れて行きたいと思います。